よっしーの少量多品種で楽しむ家庭菜園

少量多品種栽培5年目の家庭菜園ブログです。 色々な品種、栽培方法に積極的チャレンジしていきます!

農業について考えてみる

 

農業について考えてみる

 

どうも、よっしーです!

 

家庭菜園を始めて三年目になるのですが、農業についても良く考えたりします。

実は、家庭菜園を始めて1年目からよく考えています。

私自身、現在サラリーマンなので、会社をやめて農業を専業にやるとは全く思っては

いないのですが、私が住んでいる農村地帯では、ご多分に漏れず高齢化が進んでおり、

跡継ぎがいない農家が多いのも実情です。そのため、もし家庭菜園を本格的に続けて

農作物を育てるノウハウを蓄積していけば、何かの機会に地域の農業に貢献できる

チャンスがやってくるのではないかという気がしています。

 

 

兼業ならば考え方も変わってくる

 

専業農家のハードルは高くても、兼業農家なら考えは変わる可能性はあります。

 

専業農家の場合、収入源が基本的に1つなので、家族が生活するのに必要なお金を

全て農業で稼がなければなりません。

そうすると当然それなりの規模が必要です。規模が大きければ、機械の力もその分

必要です。設備投資が大きくなります。

 

また、最近の異常気象を考慮すると、毎年安定的に確実に収益を上げること自体

相当大変になってきます。長年専業農家を続けてきて、生活の基盤もできており、

手許現金や収益力にも余力がある場合は良いですが、そのような農家はほんの一握り

だと思います。まして、初心者から初めて専業農家になるのはかなりハードルが高いと

言えると思います。

 

では、兼業農家ならどうでしょうか?

サラリーマンで基本的に現在の収入で生活が回っているとすれば、

農業で稼いだ分は、完全にプラスの収入となります。

そうすれば、プレッシャーはさほど大きくありません。

むしろ、稼いだ分で少し旅行に行ったりできたら、モチベーションも上がりますよね。

もちろん、早朝作業して、夕方も作業して、週末はまとめて作業しなくてはならないと

思いますので、大変なことは間違いありませんが、稼ぐためには頑張らなくては

ならないのは、どんな仕事でも同じですので、自分が楽しんでできるかどうかなど

自分の価値観に合う稼ぎ方かどうかだと思います。

 

兼業農家の場合の皮算用(収入100万円の場合)

 

では、兼業農家だとして、年間100万円を目標にするとした場合を考えてみます。

専業農家だとすれば、全く暮らしていけない収入額ですが、

サラリーマンをしていて、月8万円以上のプラス収入があるとしたらどうでしょうか。

ちょっと、私のような一般のサラリーマンからしたら夢がある金額ですよね。

 

ちなみに、給与収入500万円で兼業農家で100万円の収入がある場合、

かかり増しになる税金は、約20万円程度(条件により異なります)です。

そうすると、80万円分は自由に使えるお金になります。

※ちなみに収入100万円は、肥料や種苗、機械、設備の減価償却などのコストを

 差し引いた利益のことです。

 

以下、副業の税金シミュレーターが使えますよ!

https://www.codeal.work/taxcalc/

 

 

農業で収入100万円を稼ぐイメージ

では、農業を副業として100万円の収入を得るとしたら、何をどの程度の規模で

行えばよいのでしょうか?

 

農林水産省がまとめている統計を見てみましょう!

file:///C:/Users/yoshiwara/Downloads/e030-19-b.pdf

 

〇 露地栽培(10アール当たり。0.1ヘクタール。)

1位 ししとう 1,428千円

2位 なす   1,226千円

3位 きゅうり 1,185千円

 

上の三品目であれば、10アールの畑であれば、副業年収100万円超えることに

なります。ちなみに私の中の10アールのイメージは、私が昨年開墾した畑の

約4倍程度の大きさなので、耕運機があればなんとかなりそうなレベルな気がします。

ただ、繁忙期は家族の手伝いやアルバイトを雇う必要があると思いますが。

 

↓これの四倍くらいが10アールだと思います。

よっしー農園の畑の写真

 

 ちなみにメジャーな他の野菜(路地栽培)では、以下のとおりです。

大根 140千円

ニンジン 154千円

ホウレンそう 182千円

ニンニク 265千円

ミニトマト 802千円

 

ミニトマト以外はかなりの面積が必要ですね。

私見ですが、副業としては現実的ではないかな。

 

施設野菜の方が収益は大きい!

続いて、施設野菜を見ていきましょう。要はハウス栽培などです。

 

1位 ミニトマト 2,028千円

2位 イチゴ 1,898千円

3位 ナス 1,694千円

4位 ししとう 1,463千円

5位 きゅうり 1,344千円

6位 大玉トマト 1,226千円

7位 ピーマン 1,141千円

 

以上が10アールあたりで、年収100万円を超える品目となります。

ミニトマトは、年間を通して安定的に需要がありそうですもんね。

イチゴ以外は、基本となる野菜が多い印象です。

ピーマンやししとうは、安定して稼げるという話は何かで見た気がします。

 

施設野菜は、設備投資が大きくて、ちょっとリスクがありそうですが、

露地よりも収穫時期が長く採れたり、ある程度天候の変化にも強い面が

あると思いますので、初期費用がある方はおすすめかもしれませんね。

 

副業収入を投資的な考えで運用する

さて、100万円の副業収入があるとすれば、税金分を差し引いて、

80万円が自由に利用できると先ほど書きました。

 

では、この内の半分を翌年の設備投資などに使ったとします。

例えば、40万円あれば、2.5間×30mのビニールハウス(約30万円)が購入できます。

ザクっとですが、40万円を使うと、2割程度増やせるのではないかと思います。

ちなみに、ビニールハウスの減価償却は、上記収入の計算上は、コストとして計上

されていますので、実際はもう少し価値があると見て良いかと思います。

 

40万円を自由に使える上に、もう40万円で翌年の収入をアップさせることが

できます。上記の考えでいくと、年利2割の複利計算ということになりますので、

例えば、同じような運用(収入から税金を引いた半分を投資的に利用)を5年間

続けたとすると、以下のようになります。(あくまで妄想の皮算用ですよ!)

 

100万円×1.2×1.2×1.2×1.2×1.2=約249万円

 

5年間の運用で、100万円だった収入が250万円まで増やせることになります。

このレベルであれば、アルバイトを雇って作業をある程度任せても良い気がします。

 

税金を差し引いた残り80万円を全て、投資的に農業に利用したとすれば、

上手くいけば、5年間で100万円の収入を537万円まで増やせることとなります。

本業の設定の500万円を追い抜いちゃいましたね。

 

まあ、こんな風にはうまくはいかないのですが、農業で得た収入で投資的に

農業収入をアップさせていくという考えは持っていても良いのかなと思います。

 

 

夢を膨らませて、勝手に盛り上がっちゃいましたが、今後農業の担い手が

今よりもさらに求められる時代がそう遠くないと私は感じています。

その際に、専業という高いハードルにいきなり飛び込むのは難しいので、

兼業からスタートするという選択肢が担い手不足を解消する有効な方法に

なるのではないかと思います。

その時に、上記のようなちょっと夢のある話があれば、やる気を出してくれる

若い人も増えるのではないかと思います。

 

 

そんな、時代の流れが来た時に、家庭菜園を本格的に続けたノウハウが必ず

役に立つと考えています。そう考えて、ちょっと将来の楽しい妄想をしつつ

今後も一生懸命、本気で家庭菜園に取り組んでいきたいと思います!