よっしーの少量多品種で楽しむ家庭菜園

少量多品種栽培5年目の家庭菜園ブログです。 色々な品種、栽培方法に積極的チャレンジしていきます!

ぼかし肥料の作り方~嫌気性発酵と好気性発酵の違いとは?~

 

ぼかし肥料について

 

どうも、よっしーです!

さて、日曜日に初めてのぼかし肥料を仕込んだのですが・・・まだ温度が上がりません!!これは、失敗っぽいですね。残念。

 

まあ、作業が出来るのは週末なので、週末まで様子は見ますが、どうやら厳しそうです。そんな訳で、今回は、ぼかし肥料について書いていきます。まず、『ぼかし肥料』って何?という方もいると思います。私も同じようなレベルです。

 

ぼかし肥料とは

ぼかし肥料とは、有機質肥料を発酵させて、すぐ植物が使える状態にした肥料です。通常の肥料は、土に投入し、二週間ほど微生物により、植物が使える状態に分解させる必要があります。

 

肥料を投入して、すぐ植え付けをしてしまうと、肥料の栄養素が分解される過程で発生する有害成分により、根を傷めてしまうおそれがあります。そのため、土づくりは、二週間前までに行うよう、本などには書いてありますよね。

 

ぼかし肥料は、その分解過程をあらかじめ、済ませておくようなイメージです。そのため、ぼかし肥料は、即効性の高い肥料となります。

 

なので、入れすぎは注意が必要です!場合によっては窒素過多になったりするようです。即効性の期間経過後は、通常の堆肥と同様に、緩効性の肥料となりますので、一石二鳥のようなすばらしい肥料ですね。

 

ただ、ぼかし肥料については、私の見た限りでは、ホームセンターなどではあまり見かけないです。発酵の具合など、製品管理が難しいからでしょうか。なので、今期は自分で作ってみることにしたのです。

 

が・・・、簡単にはいきませんね。

 

ぼかし肥料の作り方

 ぼかし肥料の作り方としては、ベースに米ぬか、油粕、魚粉、もみ殻、燻炭、牡蠣殻などの有機資材に種菌(市販の菌や土着菌や納豆菌など)と水を投入し発酵させる。

 

ここで成功の鍵は、水分量にあるようです。投入資材の水分量によりますが、水を全重量の1~3割ほど投入し、握ると固まり、指で触るとほどける程度の水分量に調整するとほとんどの作り方に書いてあります。

 

水分量が多すぎると腐敗したりするようなので、今回の私の場合は、ちょっとビビッて水分を少なくしすぎたかもしれません。水分が少なすぎるとなかなか温度が上がらないようです。明日あたり、ちょっと水を足して、攪拌しようかなと思います。

 

さて、今さらっと攪拌しようかなと書きましたが、今私が行っているのは、

『好気性発酵』です。

ぼかし肥料の作り方には、『好気性発酵』と『嫌気性発酵』があります。

 

好気性発酵と嫌気性発酵どちらが良い?

好気性発酵

私が、今仕込んでいるのは、『好気性発酵』です。

『好気性発酵』は空気を利用し、微生物や菌が活発に有機物を分解し、発酵する方法です。そのため、場合によっては、50℃以上と、温度はかなり上昇するようです。(私の場合は、まだ温度上昇してくれてませんが)

 

『好気性発酵』の特徴としては、ぼかし肥料完成までが非常に速いということです。気温等にもよるでしょうが、早ければ、2週間~1か月、通常で1~2か月程度で使用できるようになるみたいです。ただし、『好気性』であるため、酸素を供給する必要があり、こまめな攪拌が必要です。

 

ちなみに、好気性発酵は、有機物(特に炭水化物)を好気分解するため、栄養の観点で、嫌気性発酵によって作られたぼかし肥の方が良いとの見方もあるようです。

 

嫌気性発酵

『嫌気性発酵』は、文字通り空気(酸素)が無い状態で発酵させる方法です。

嫌気性発酵の有名なものに『EMぼかし』がありますね。『嫌気性発酵』の特徴としては、袋に密閉し、放置しておくだけで良い、つまり攪拌などの手間がかからない点がメリットと思います。

 


 

 

 

ただ、『好気性発酵』よりもやや時間がかかるようです。また、水分量など失敗すると腐敗して悪臭がかなりきついという話もあるようです。

 

ただ、先にも書いたように、有機物(主に炭水化物)を完全に分解するのではなく、植物が利用可能な段階までで分解が止まるため、上手に作れれば、かなり良い効果が期待できます。

 

デメリットとしては、腐敗しないように上手く発酵させるのが難しいという点もあるようです(私の場合は、好気性発酵で温度が上がらず困っていますが・・・)。

 

いずれ、EMぼかしなども少し興味があるので、次に仕込むときは、嫌気性発酵にも挑戦し、好気性発酵と比較など出来れば面白いなと思います。

 

 

ぼかし肥料は、化学肥料を使用しない有機農業を行っている農家さんには必須の万能肥料のようです。家庭菜園でもなるべく化学肥料は使わないようにしたいという方も多いと思いますので、是非ぼかし肥料作りにチャレンジしてみましょう!

 

仕込んだぼかし肥料(ビニールは保温のため、軽くかぶせています)

ぼかし肥料仕込みの写真

 

 

 

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