寒冷地でのじゃがいもの秋植え挑戦について
寒冷地でのじゃがいもの秋植え挑戦について
どうも、よっしーです!
ここ最近で一気に気温が下がり、秋から徐々に冬の足音が近くなってきているような気がしています。
私が住んでいる地域は、降雪地帯なので、11月下旬~12月上旬には家庭菜園は雪のため終了となります。
ただ、実際には、11月上旬頃には霜が降り始め、最低気温が一気に下がります。そのため、秋作については、夏野菜からの畝の移行も考慮すると、9月~10月がメインとなり、栽培期間は限られています。
こんな事情もあり、ここ1~2年は、秋作にはあまり気が乗らず割とさぼってしまっているのが現状ですが、今年は大根、人参の他に「じゃがいもの秋植え」にチャレンジしてみました!
北東北でじゃがいもの秋植えが難しい理由
じゃがいもの秋植えですが、私が住んでいる北東北では、ほとんど行われていないのが現状だと思います。
じゃがいもは、暑さにも弱いですが、寒さにも弱いため、夏場に早植えし過ぎると、種いもが腐ったり、芽が出なかったりしますが、寒さが厳しくなると地上部の成長が止まり、茎葉が枯れてしまうため、じゃがいもの成長も止まってしまいます。
じゃがいもの成長には約3か月必要なので、例えば暑さが少し落ち着いた8月下旬頃に植え付けを行った場合、11月下旬頃が収穫時期になります。
しかし、この11月下旬頃は、最低気温がマイナスの日が出てきて、最高気温も10℃未満の日が多く、早いと積雪がある年もあるため、じゃがいもが枯れずに成長を続けている可能性はほぼゼロです。
北東北などの寒冷地でじゃがいもの秋植えに挑戦することがいかに無謀なチャレンジかがおわかりいただけたかと思います。
秋植えにおすすめの品種は?
一般的な、じゃがいもの秋植えにおすすめな品種の条件としては、以下の2点があげられます。
- 休眠期間が短い
- 成長が早い(早生種~極早生種)
じゃがいもには休眠期間というものがあります。収穫してから芽が出るまでの日数ですが、品種によって大きく異なります。
私が住んでいる地域では、春に植えたじゃがいもは、6月下旬~7月中旬頃に収穫期を迎えますが、この収穫したじゃがいもを種いもに使用するためには、休眠期間が非常に短くなければ、8月下旬の秋植え用の種いもには使用できません。
そして、休眠期間が他に比べて極めて短いじゃがいもと言えば、「インカのめざめ」となります。
以下の(公財)日本特産農作物種苗協会の資料を見てみると、インカのめざめだけ極端に休眠期間が短くなっています。
https://www.tokusanshubyo.or.jp/sphhb/sphhb_01.pdf
また、インカのめざめは、生育期間もトップクラスに短い極早生種となります。
という訳で、北東北で秋植えが可能な品種は、私の中では「インカのめざめ」以外には考えられません。
加えて言うと、北東北では、秋植え用の種いもは基本的には売っていないはずなので、自分が栽培しているじゃがいもから選ぶ必要があります。インカのめざめは、我が家のレギュラー品種なので、そういう意味でも条件が合致していると言えます。
北東北でのじゃがいも秋植え途中経過
じゃがいもの植え付け
インカのめざめについては、6月中にほぼ全てのじゃがいもを収穫していますので、8月下旬までは、1.5~2か月の休眠期間があります。インカのめざめの休眠期間は、条件にもよると思いますが、およそ1か月なので種イモとしては問題なく利用可能と判断しました。
実際に植え付けを行ったのは、8/20になります。種イモには、芽が見られています。
我が家の場合、春植えのじゃがいもは、「超浅植えマルチ栽培」で行っていますが、8月下旬は残暑の影響もあり、最高気温が30℃を超す日もたびたびありますので、高温障害を防ぐためにもマルチは使用しないことにし、植え付け深さも普通程度にしています。
ちなみに、種いもは丸ごと使用しています。我が家の場合は、面倒という理由もあって春植えでも丸ごと植える場合が多いですが、秋植えの場合は高温による腐敗の影響が春植えよりも懸念されるため、通常は丸ごと植えるようです。
秋植えじゃがいもの発芽
実は、じゃがいもの芽がなかなか地上部に姿を見せず、もしかしたら地中で腐ってしまったのではないかと思っていました。
ところが、今日畑を確認して見たところ、何と発芽が確認できました!
先週時点では、確認できていなかったので、45~50日での発芽ということになりました。
発芽が確認できたことは、非常にうれしいのですが、生育期間としては良くてあと1か月程度です。気温もどんどん下がっていき、日照時間も短くなっていく時期ですので、成長としては期待できないと思っています。
少なくとも、来年の春植え用の種いもに利用できるサイズのものがいくつか収穫出来たら良いなと思っています。
もし、私の地域で本気でじゃがいもの秋植えを成功させるとすれば、ビニールハウス内に植えるか、気温が下がってきたらビニールトンネルを設置するなど、かなり過保護に育てる必要がありそうです。