家庭菜園における土壌酸性度(pH)について
家庭菜園における 土壌酸性度(pH)について
皆さんは、家庭菜園をされる際に、土壌の酸性度(pH)は確認していますか?
私の場合は、家庭菜園を始めて、一年目、二年目は、あまり土壌の状態について、しっかりと把握できていませんでした。
基本的には、本や種の袋に書いてある施肥量等を参考にして、牛糞堆肥、苦土石灰、化成肥料(鶏糞入り)を投入し、耕していました。
ただ、作物にはそれぞれに合った酸性度(pH)があります。
例えば、以下のような感じです。
pH5.5~6.0くらい ジャガイモ、サツマイモ、ニンニク
pH5.5~6.5くらい キャベツ、小松菜、大根、ニンジン、玉ねぎ、イチゴ
pH6.0~6.5くらい キュウリ、トマト、ナスなど多くの作物
pH6.5~7.0くらい ほうれん草
ところで、日本の雨の酸性度は、おおよそpH=4.8程度となります。
そのため、自然な状態では、土壌は酸性側に傾きやすくなります。
畑に当たり前のように石灰資材が投入されているのは、このような理由からです。
こういった、予備知識があったため、私も当たり前のように苦土石灰を毎回投入していました。
しかし、上記に示したように、作物によっては、やや弱酸性を好むものもあります。
例えば、春先に植え付けを行うジャガイモなどです。
ジャガイモの適正pH
私は、以下の写真のpH測定器を購入し、ジャガイモを植えようとしている場所のpH測定をしてみました。
測定結果としては、おおよそ6.5~7.0の範囲でした。
予想していたよりも、中性寄りの結果です。
おそらくですが、以前祖母が畑をしていた場所なので、石灰資材などを毎年大量に投入していたためと推測されます。
祖母が畑仕事をしなくなってから、何年もまともに使われていなかったのに結構影響が残るものですね。
家庭菜園のジャガイモ栽培についてまとめてみました↓
土壌の酸性度を調整する資材
さて、ここで土壌の酸性度を調整する資材を確認したいと思います。
〇 酸性をアルカリ性に調整する(上の方がアルカリが強い)
酸性をアルカリ性にするのは、上記のような資材を使用すれば、比較的簡単です。
〇 アルカリ性を酸性に調整する
硫酸カリウムや硫酸アンモニウムは、化学肥料であるため、即効性を期待する場合に使用すると良いようです。
土壌改良の目的だったら、保水性や保肥性向上に効果が期待できるピートモスの方が良いかもしれませんね。
私が、ジャガイモの植え付けを行う場所の酸性度調整に使用するのは『ピートモス(酸度無調整)』にしてみました。
ちなみにピートモスというのは、ミズゴケ等が腐植化して出来た泥炭を加工した土壌改良剤です。
ちなみに、ジャガイモ植え付け予定場所以外もpHを測定してみましたが、おおむね6.0~7.0の範囲でした。
ほとんどの作物が生育適正範囲に入るpHでしたので、pH測定し明らかに必要な場合を除き、石灰資材の投入はほとんど行わない予定です。
作物に合った環境を整え、よりおいしい野菜を収穫したいですね。
みなさんもpH計使って、家庭菜園に適性な土壌状態かどうか確認してみませんか?
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